ニース夏期国際音楽アカデミーはニース市やニース地方音楽院の協賛のもとにAIEN(Academie Internationale d’Ete de Nice) が実施するもので、パリ国立音楽院をはじめヨーロッパの各地の音楽大学教授陣や世界の一流演奏家の指導のもとに、1957年の開設以来多くの音楽家を育ててきました。講座は密度の高いレッスンで極めて評価が高いばかりでなく、国際的に著名な教授や演奏家の親しい指導を受けられることでも広く知られています。
■ 開講期間
S1= 2025年 7月21日(月)~ 7月27日(日)・1週間
S2= 2025年 7月28日(月)~ 8月 3 日(日)・1週間
S3= 2025年 8月 4 日(月)~ 8月10日(日)・1週間
● 開講日前日の日曜日が登録日(到着日)になります。
● 2 、3 週間の継続受講も可能です。
■ 講習会場 :ニース地方音楽院
ニース市内の北東部、マチス美術館やシャガール美術館などもある文教地区で地中海を見おろす丘の上に位置するシミエ地区にあります。
■ 開設科目
ピアノ、声楽、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープ、フルート、オーボエ、クラリネット
■ 開設科目と会期別担当指導教授
■ピアノ
Emmanuel Strosser / エマニュエル・シュトロッセ(S1)
パリ国立高等音楽院教授。パリ国立音楽院でピアノをペヌティエに室内楽をイヴァルディに師事。
Jean-Marie Cottet / ジャン=マリー・コテ(S1)
パリ地方音楽院教授。パリ国立音楽院でピアノをルヴィエに室内楽をユボーに師事。
Florent Boffard / フローラン・ボファール(S1)
パリ国立音楽院教授。ムニエに師事し、アンテルコンタンポランのピアニストとして長く活躍した。
Anne-Lise Gastaldi / アンヌ=リーゼ・ギャスタルディ(S1)
フランスの女流ピアニスト。パリ地方音楽院教授。パリ国立音楽院教授アシスタント、教育学部教授。
Denis Pascal / ドニ・パスカル(S1/S3)
パリ国立音楽院でサンカンとルヴィエに師事した後、フライシャーの能登でも研鑽を積んだ。パリ国立音楽院教授。
Michel Béroff / ミシェル・ベロフ(S1/S2)
現代フランスを代表するピアニストの一人。指揮者として、また教育者としても活躍。パリ国立音楽院名誉教授。
Louise Bessette / ルイーズ・ベセット(S2)
カナダのモントリオール生まれ。モントリオール音楽院教授。コンサート・ピアニストとしても活躍している。
Claire Désert / クレール・デゼール(S2)
フランスの女流ピアニスト。パリ国立音楽院でヤンコフに室内楽をユボーに師事。パリ国立音楽院教授。
Jonas Vitaud / ジョナス・ヴィトー(S2)
パリ国立音楽院教授アシスタント。ピアノをエンゲラーに師事し、活発な演奏活動を展開中。
Jean-Baptiste Fonlupt / ジャン=バプティスト・フォンリュープ(S2)
フランスのコンサート・ピアニスト。パリでリグットに、モスクワでヴィルサラーゼに師事した。
Tuija Hakkila / トゥイヤ・ハッキラ(S2)
フィンランドの女流ピアニスト。パリ国立音楽院でルヴィエとパラスキヴェスコに師事。シベリウス音楽大学教授。
Hortense Cartier-Bresson / オルタンス・カルティエ=ブレッソン (S2)
フランスの女流ピアニスト。パリ国立音楽院で学んだ後、シェベックの下で研鑽を積んだ。パリ国立音楽院教授。
Marie-Josèphe Jude / マリー=ジョゼフ・ジュード(S2/S3)
フランスの女流ピアニスト。パリ国立音楽院でピアノをチッコリーニに、室内楽をユボー
に師事した。パリ国立音楽院教授。
Bruno Rigutto / ブルーノ・リグット(S3)
サンソン・フランソワ唯一の弟子で、フランス音楽の正統派ピアニスト。エコール・ノルマル音楽院教授。
Akiko Ebi / 海老 彰子(S3)
元日本大学芸術学部大学院教授。元東京芸術大学客員教授。日本ショパン協会会長。主要なコンクールでの審査も多い。
Johan Schmidt / ヨハン・シュミット(S3)
ベルギーのピアニスト。ブリュッセル王立音楽院教授。洗足学園音楽大学客員教授。
François Chaplin / フランソワ・シャプラン(S3)
ヴェルサイユ地方音楽院教授。パリ国立音楽院でヤンコフに師事し、ソリスト、室内楽奏者として活躍。
Rena Shereshevskaya / レナ・シェレシェフスカヤ(S3)
ロシア出身の女流ピアニスト。パリ・エコール・ノルマル音楽院教授。ピアノ教育者としての評価も高い。
David Saudubray / ダヴィド・ソーデュブライ(S3)
フランスのボルドー生まれ。パリ国立音楽院でエンゲラーに師事。パリ郊外のブローニュ=ビヤンクール音楽院教授。
Valentina Igoshina / ヴァレンティナ・イゴシナ(S3)
ロシアのブリャンスク生まれ。モスクワ音楽院でドレンスキーとデドヴァに師事。ブリュッセル王立音楽院教授。
Pascal Rogé / パスカル・ロジェ(S3)
現代フランスを代表するピアニストの一人。パリ国立音楽院でカッチェンに師事。エコール・ノルマル音楽院教授。
■声 楽
Lorraine Nubar / ロレーヌ・ヌバー(S1/S2)
現代を代表する声楽教授の1人。ジュリアード音楽院教授。パリ国立音楽院でも長く教授を務めた。
■ヴァイオリン
Olivier Charlier / オリヴィエ・シャルリエ(S1)
パリ国立音楽院教授。パリ国立音楽院でフルニエに師事した後、メニューイン、シェリングらの下でも研鑽を積んだ。
Saskia Lethiec / サスキア・ルティエク(S1)
フランスの女流Vn奏者。パリ国立音楽院でプーレに師事。ヴェルサイユ地方音楽院教授。
Agnès Sulem / アグネス・スレム(S1/S2)
フランスの女流Vn奏者。リヨン国立音楽院教授。ロザモンド弦楽四重奏団第1Vn奏者として活躍中。
Stephanie-Marie Degand / ステファニー=マリー・ドゥガン(S2)
フランスのカーン生まれ。パリ国立音楽院でゲスタムに師事し、演奏家として活躍。パリ国立音楽院教授。
Daniel Rubenstein / ダニエル・ルベンシュタイン(S3)
ベルギーのブリュッセル生まれ。インディアナ大学でアタール・アラードに師事。ブリュッセル王立音楽院教授。
Geneviève Laurenceau / ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(S3)
フランスの女流Vn奏者。マルシュナー、ブロン、カントロフらに師事。ヴェルサイユ地方音楽院教授。
■ヴィオラ
Françoise Gnéri / フランソワ・グネリ(S2)
フランスの女流Va奏者。パリ・オペラ座管の首席奏者として活躍、著名な指揮者との共演も多い。リヨン国立音楽院教授。
Daniel Rubenstein / ダニエル・ルベンシュタイン(S3)
ベルギーのブリュッセル生まれ。インディアナ大学でアタール・アラードに師事。ブリュッセル王立音楽院教授。
■チェロ
Marie-Paule Milone / マリー=ポール・ミロン(S1)
フランスの女流Vc奏者。シベリウス・アカデミーでノラスに師事した後、シュタルケルの下で研鑽を積んだ。パリ地方音楽院教授。
Marc Coppey / マルク・コッペイ(S1)
フランスのストラスブール生まれ。パリ国立音楽院で学んだ後、インディアナ大学でシュタルケルに師事した。パリ国立音楽院教授。
Frédéric Audibert / フレデリク・オーディベール(S2)
モナコ音楽院教授。ラ・シャンブル・フィルハーモニク首席奏者お傍らソリスト、室内楽奏者としても活躍。
Hélène Dautry / エレーヌ・ドートリー(S2)
フランスの女流Vc奏者。パリ地方音楽院、エコール・ノルマル音楽院教授。英国王立音楽大学客員教授。
■フルート
Vincent Lucas / ヴァンサン・リュカ(S1)
パリ国立音楽院、パリ地方音楽院教授。パリ管弦楽団ソロFl奏者。室内楽奏者としても活躍。
Claude Lefebvre / クロード・ルフェーヴル(S2)
パリ・エコール・ノルマル音楽院教授。パリ・オペラ座管首席奏者。パリ国立音楽院ででボスとに師事。
Julien Beaudiment / ジュリアン・ボーディモン(S3)
リヨン国立音楽院教授。リヨン国立歌劇場管首席奏者。パリ国立音楽院でシェリエとリュカに師事。
■オーボエ
Alexandre Gattet / アレクサンドル・ガテ(S1)
リヨン国立音楽院教授。パリ国立音楽院でカペッツァーリに師事。パリ管弦楽団主席の傍らソロ、室内楽でも活躍した。
■クラリネット
Michel Lethiec / ミシェル・ルティエク(S1)
フランスのCl奏者。ニース地方音楽院教授。パリ国立音楽院名誉教授。
Patrick Messina / パトリック・メッシーナ(S3)
ニース生まれのCl奏者。パリ国立音楽院でドプリュとアリニョンに師事。パリ国立音楽院教授。フランス国立管首席奏者。
Pierre Génisson / ピエール・ジェニソン(S3)
マルセイユ生まれ。パリ国立音楽院でアリニョンに師事し、活発な演奏活動を展開。エコール・ノルマル音楽院教授。
■ハープ
Marie-Pierre Langlamet / マリー=ピエール・ラングラメ(S1/S2/S3)
ベルリン・フィル首席奏者。ベルリン芸術大学教授。
■ 講習内容
講習はすべて担当教授別のクラス編成による個人レッスンで、通訳を付けずに公開で行われます。レッスン時間・回数は1週間で1回45分~50分のレッスンを4回というのが一般的です。従って受講希望曲は、1週間のコースで3~5曲、目安として合計30~40分位のプログラムはご用意下さい。尚、各教授とも原則としてオーディションは行いませんので、先着順で全員実技受講生として登録されますが、講習開始時のレヴェルチェック等で実技受講を継続するに足りるレヴェルを有してないと判断された場合は、稀ですが聴講に回される場合もありますのでご自身の受講曲は事前に十分練習なさっておいてください。
■ 修了証書
講習会修了時には、指導教授とアカデミー事務局の認定した修了証書が授与されます。
■ 練習室
音楽院のピアノ付又はピアノ無しの練習室を1日3時間無料で使用できますので登録日に利用申込みをしてください。ピアノを使わない方は学生会館で午前10時~午後8時の間、自由に練習ができます。
また、ピアノの方で希望者は空室があれば100ユーロの追加でもう3時間(合計6時間)の使用が可能です。
■ コンサート
夏期アカデミーの期間中に開催されるニース音楽フェスティバルNice Classic Liveは、指導教授や各国からの演奏家が出演し、シミエ修道院で開かれます。また、毎週土曜日の夕刻には成績優秀者によるコンサートも予定されています。
■ 宿泊・食事
講習会指定のレジデンス・モンテベッロ(学生会館)を利用します。
Residence Montebello https://trouverunlogement.lescrous.fr/tools/32/accommodations/117
料金は1会期につき410ユーロ(1日3食付、音楽院のカフェテリアも利用できます)で、入館時に100ユーロの保証金(退館時に返金されます)が必要です。
部屋は全て個室で、室内には洗面台、小型冷蔵庫、シャワー、トイレ、無料Wi-Fiなどが、また館内にはコインランドリーも備わっています。食事は毎朝、夕食は学生寮付属のレストランで、昼食は音楽院の学生食堂でお摂りいただけます。寮はシミエ地区のValrose公園内にあり、音楽院へは徒歩で約15分、又は市バスで途中1 回の乗り換えで約20分位です。
宿泊期間は、登録日の日曜日の午後3時以降より終了日、日曜日の朝9時までの1会期7泊で、2会期以上を受講される場合は同じ部屋を継続して使用できます、
尚、学生寮は部屋数に限りがありますので先着順で満室になり次第締切られます。
■ 講習会経費
申込金=38,000円
受講料=1会期受講:730ユーロ、2会期受講:1,290ユーロ、3会期受講:1,850ユーロ、
●声楽のヌバール教授クラスは、1会期につき360ユーロの追加料金が必要です。
宿泊代=学生会館:410ユーロ (1週間につき)
*学生会館は入館時に100ユーロの保証金が別途必要です(破損等が無ければ退館時に返金されます)。
■申込締切日 : 2025年 6月10日(火)
但し、締切日以前でも各教授の定める定員に達し次第締め切られますのでご希望の場合はできるだけ早めにお申込み下さい。
■提出書類
① 申込書 ② 簡単な音楽歴 ③ 受講希望曲 ④ パスポート又は学生証に添付のような写真1枚(必ずjpegファイルで)
④ YouTube (音声のみでも可)のリンク先アドレス